補聴器販売店の実態

これからの高齢化社会、補聴器の普及率が伸びることは間違いないと思います。しかしながら、専門的な知識を有した、良心的な販売店は極めて少ないのが実情です。

補聴器販売店の実情を赤裸々に語ることで、これから補聴器の装用を検討している方々の、参考になれればと思っています。

このブログを立ち上げた理由

私は十年間以上、補聴器業界に身を置いていました。


ところで皆さん、補聴器というものに対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?


「年寄りくさい」
「高い」
「うるさい、役に立たない」
「買ったはいいが、結局はタンスのこやし」


あまり良いイメージはないかもしれません。
でも逆に、補聴器を使うことによって会話が可能になり、生活に欠かせない必需品として、喜んで補聴器を使っている方が多いのも事実です。


高齢になると聴力が低下することは、誰もが老眼になるのと同じことで避けることはできません。もちろん、補聴器が必要ないくらいに聞こえる方もいらっしゃいますが、そういう方でも、若い頃に比べれば、必ず聞こえは低下しているはずなのです。


なので、補聴器が世の中からなくなることは絶対にありません。
あるとすればそれは、医学が飛躍的に進歩して、加齢性難聴の治療が可能となった時でしょう。


でも、そんな時代がくるのは、まだまだ先のことと思います。なので、ここしばらくは、補聴器の普及が徐々に増えていくのではないかと考えています。


それでも私は、つい先日、10年以上働いたこの補聴器業界から身を退くことを決断しました。


理由は色々あります。それは、補聴器とは全く関係のない、個人の問題が大きいのは事実です。それでも、私の中には「もし、補聴器業界というものが、もっと真っ当な、健全な業界であったならば、私は今後もこの仕事を続けていたであろう」という思いもあるのです。


つまり私は、補聴器業界に愛想を尽かしたのです。
いや、もっとはっきり言えば、補聴器を金儲けの道具としか考えていない、補聴器販売会社の経営者たちに失望したのです。

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